2012年10月19日(金)、東京・丸の内ピカデリー2にて、まもなく公開されるアニメーション映画『ねらわれた学園』のプレミア試写会および舞台挨拶が行われた。
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本作は、眉村卓氏のジュブナイルSF小説をアニメしたもの。
これまで何度もテレビドラマや映画となっている超有名作だ。
今作では、なんとAKB48の渡辺麻友さんが初主演作として挑戦し、『エウレカセブンAO』で主人公・アオ役を務めた本城雄太郎さんも参加している。
今回のステージには、その渡辺麻友さん(ナツキ役)、本城雄太郎さん(ケンジ役)、そして中村亮介監督が登壇し、作品や役への想いを語ってくれた。
●キャスト2人が作品に込めたものとは――
【渡辺麻友さん(ナツキ役)コメント】
ナツキちゃんは、とにかく明るく元気で、活発な女の子で、運動神経が抜群なんですよ。
私は、すごく運動が苦手なので、そこがちょっとかけ離れてるんですが、アフレコ中はなるべくナツキちゃんに近づけるように、元気いっぱいに演じました。
とにかく映像が綺麗で、どの場面も美しくて、忘れてしまっていた大切な何かを思い出させてくれるような、そんなメッセージが込められていて、ホントに素敵な作品だと実感しました。
画面の光の使い方というか、あれがもうホントに大好きで、もう、心があらわれるようで、何度も観てしまいましたね。
アニメが大好きでいつも観ているので、自分がキャラクターに声を吹き込む側として、アニメ映画に出演できるというのは、ホントに嬉しいです。
不安もいっぱいあったんですけども、キャストの皆さんや、監督さんに助けていただいて、無事、映画が完成することができて、すごく安心しています。
気に入っているシーンは、ナツキちゃんがケンジ君に、想いを伝えるシーンですね。
そこがナツキちゃんにとっても、私にとっても大事なシーンでした。
監督さんともこだわって、何度も何度も演じたので、そこはすごく思い出に残ってます。
【本城雄太郎さん(ケンジ役)コメント】
ケンジは、「なんとかなるよ!」みたいな感じで、楽しく生きているんです。
そこが僕と違うところなので、そこを表現できるように練習しましたし、すごく楽しかったです。
画と同じくらい音楽もすごい素敵でした。
あとはやっぱり、青春っていうのがすごいいいなと思いましたね(笑)。
僕、男子校の高校生(※本城さんは現役高校生)なので……。
かなり憧れますね(笑)。
気に入っているシーンは、京極との出会いのシーンです。
そのシーンは桜も綺麗だったので……。
その桜のシーンは、(鎌倉の)長谷寺が、モチーフになってるんですよね。
先日行って来たんですが、映画のシーンと現実の長谷寺とすごくリンクしていて、また綺麗さが増していて素晴らしかったです。
●監督からの想い! そして渡辺さんは生で主題歌初披露!
【中村亮介監督コメント】
2人(渡辺さんと本城さん)の感想とは逆なんですが、本城君の中にはケンジっぽいところがあるし、渡辺さんの中にはナツキっぽいところがあるし、2人それぞれのキャラクターに近いところってあったんじゃないかなーって思いますね。
2人がもの凄く頑張ってくれました。
僕のアフレコ、長いんですけども(笑)。
渡辺さんも仰っていた"想いを伝えるシーン"は、渡辺さんがギリギリまで録ってましたね。
素晴らしいキャストと、素晴らしいスタッフに恵まれて、この日を迎えることが出来ました。
この作品に関わった僕らの想いみたいなものが、皆さんに届けばいいなと思っています。
ほかにもこの日は、渡辺さんが本作の主題歌『サヨナラの橋』を、みんなの前で初披露してくれた。
渡辺さん曰く「青春の甘酸っぱい片思いの描いている曲で、ナツキのケンジに対する想いを描いています」とのことだ。
渡辺さんの柔らかな歌声が響き、観客達はピンクのサイリウムを振って応える。
場内には、桜の花びらが舞うという粋な演出もあり、会場は拍手喝さいであった。
映画は、2012年11月10日(土)、全国ロードショーとなる。
是非とも、渡辺さんや、本城さんの想いを受け取ってほしい!
◆『ねらわれた学園』
2012年11月10日(土) 全国ロードショー!
原作:眉村卓(講談社 青い鳥文庫所載)
監督:中村亮介(「魍魎の匣」「走れメロス」)
配給:松竹
制作:サンライズ(「境界線上のホライゾン」「アクセル・ワールド」ほか)
主題歌:渡辺麻友
オープニングテーマ:supercell
>>アニメ映画『ねらわれた学園』公式サイト
[取材&文・小俣猛]