何かと話題のアイドルグループ、AKB48だが卒業生も頑張っている。

元AKB1期生の駒谷仁美(こまたに・ひとみ、24)が、公開中の初主演映画「いびつ」(森岡利行監督)で、ドS女子高生に扮し、官能シーンにも体当たり演技を見せている。
埼玉県出身の駒谷は、2005年10月にAKBのオープニングメンバーオーディションで7924人の応募者の中から最終合格者の24人に選ばれた1期生。うち駒谷を含む20人がAKB劇場のグランドオープンの舞台に立った。
11年には"オトナ版"のSDN48に参加したが同グループは翌年に事実上の活動停止で卒業。舞台などに出演していた駒谷は昨年から女優活動を本格的に始めた。
映画はヒロインの円(まどか)が、アダルトショップ勤務の童貞青年(石田正博)を満員電車で痴漢と間違えたことを機に同居を始め、彼を"性の奴隷"にしていく物語。「ヤングチャンピオン」連載中の同名漫画が原作だ。
感情を抑えたドS役を演じきった駒谷は、「円は感情がないわけではなくて、いろいろあって無機質でロボットみたいになっている。私とは全然違うし、役をつかむまでに時間がかかりましたが、とにかく原作・台本に忠実に、と心がけました」と手応えをつかんだ様子。
今後の目標は、「主役じゃなくて2、3番手で主役を食うぐらい観客の印象に残る演技ができるようになりたい」と語り、肉食系女優として期待が集まる。
女優にとっては恋愛も肥やし。AKBでは恋愛が御法度だったが、現在の理想の男性像をズバリ聞くと、役柄と同様に「私もSっぽいんです」と照れ笑い。
「父親のコピー? っていうくらい男っぽい性格なので、言うことを聞いてくれる草食系、見た目は肉食の逆ロールキャベツ男子(?)が好きです。前から薄々気づいていましたが、今作で確信に変わりました(笑)」
映画のタイトル通り何とも"いびつ"な恋愛観が面白い。
ところで、AKBの1期生は卒業した前田敦子(21)、近く卒業する板野友美(21)や、リーダーの高橋みなみ(21)をはじめ、現役・卒業生それぞれの道を歩んでいる。とくに小嶋陽菜(24)とは「忙しいから連絡が取れていないけど仲いいですよ」と話し、「本当に毎日一緒にいたので家族みたいな存在」と振り返る。
"お泊まり報道"を受けて丸刈り謝罪が注目された峯岸みなみ(20)も1期生だ。「みーちゃんの件はビックリ。(謝罪の動画を)見て泣いちゃいました…自分なら丸刈りはしないと思う」と涙声に。「AKBって(マスコミから)常に追いかけられているんですよね…」と同情も口にした。
世間からAKBが今ほど注目されていない時代に厳しいレッスンをこなしてきた峯岸ら"戦友"に対し、「何があってもどんな時でも大事な仲間。もし間違ったことをしていたら言い合える関係でいたい」と話した。
◇
映画「いびつ」は、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で上映中。16日から名古屋・中川コロナシネマワールド、3月2日から大阪・シネヌーヴォなどでも公開。