出会い系サイトに勧誘する迷惑メールを携帯電話に大量に送付したとして、千葉県警は25日、同県柏市内にあった出会い系サイト運営会社=6月に解散=の元社長、相川祐介容疑者(33)=柏市豊四季=らを、特定商取引法違反(未承諾者への電子メール広告の禁止)容疑で逮捕した。
「サクラ」の従業員が、人気アイドルグループ「AKB48」メンバーらになりすまして被害者とメールをやりとりし、課金収入を得ていた。
詐欺容疑の立件も視野に捜査する。
捜査関係者によると、相川容疑者らは昨年11月、大阪府の男性に、承諾を得ずに1日約50通の迷惑メールを送りつけたという。
相川容疑者らは10年5月ごろから「芸能人に出会える」などとうたったサイトを開設。
男性の従業員らが「AKB48」や「嵐」などを装ってメール送信し、アイドルが会員であるかのように見せかけていた。
「正直、AKBを卒業しようと思っている」という趣旨のメールもあったという。
登録料などが必要で、約2年間で約1億円を得たとみられる。
【小林祥晃、黒川晋史】