「AKB48」の元メンバーの前田敦子さん(21)が、10月20~28日に開催される「第25回東京国際映画祭(TIFF)」で映画の魅力を伝えるTIFFアンバサダーを務めることが20日、明らかになった。同日、六本木ヒルズ(東京都港区)で開かれた会見にすっきりとした黒のパンツ姿で登場した前田さんは、「私自身が生まれる前から開催されているイベントの重要な役です」と喜び、「(女優として)すてきなスタートラインに立たせていただいているので、どんな役でもやりたい。求められる女優さんになりたいです」と目標を語った。
アンバサダーに選ばれたことについて、前田さんは「私自身映画が大好きです。たくさんの方にお会いできて交流できるのが、すごく楽しみです」と意気込みを語った。映画館に一人で映画を見に行くといい、「おすすめしてもらったら何でも見ようと。一人で泣いてたり笑っていたりいろいろしていると思います」と映画愛を語り、女優として、今後どんな役を演じてみたいかと聞かれ、「可愛らしいラブコメディーもすごく好きです。強い女性にとてもあこがれるので、演じてみたいです」と話した。
TIFFは10月20~28日、六本木ヒルズを主会場に都内の劇場などで開催されるアジア最大級の映画の祭典。今回の公式オープニング作品は「アバター」で知られるジェームズ・キャメロン監督が製作総指揮を務める「シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語」(アンドリュー・アダムソン監督)、特別オープニング作品として、オスカー受賞歴のあるリドリー・スコット監督が製作総指揮を務め、東日本大震災から1年たった12年3月11日の日常の投稿映像をつないだ映画「JAPAN IN A DAY」(フィリップ・マーティン監督、成田岳監督)が上映される。コンペティション部門では「フラッシュバックメモリーズ 3D」など計15本(予定)が上映され、映画監督でプロデューサーのロジャー・コーマンさんが審査員長を務める。クロージング作品にはクリント・イーストウッドさんが主演を務める「人生の特等席」(ロバート・ロレンツ監督)が上映される予定。
会見には、コンペティション部門出品「フラッシュバックメモリーズ 3D」の松江哲朗監督も登場。映画祭で「007 スカイフォール」のフッテージ(ダイジェスト)映像が上映されるほか、25回記念特別上映企画として、TIFF特別感謝賞が贈られるレイモンド・チョウさんの3作品、審査員長のコーマンさんの3作品をオールナイト上映、また「日本橋で日本映画を観よう」企画が発表された。(毎日新聞デジタル)