人気アイドルグループ「AKB48」が28日、東日本大震災の震災復興プランとして、応援ソング「掌が語ること」を8日午後6時から全世界に無料配信すると発表した。一昨年3月11日の大震災発生直後から2年間、計22回の被災地訪問やミニライブ、クリスマスイベントなどを行ってきた「誰かのために」プロジェクトの継続を宣言。今後は「子供たちを笑顔にすること」をテーマに、復興支援の輪を世界に広げていく。
音楽、テレビ、映画と多方面で目覚ましい活躍を見せる一方、熱心な復興支援活動を行ってきたAKB48。今回、「誰かのために―WhatcanIdoforsomeone?―」に続く応援ソング「掌が語ること」をグループ初の全世界配信。支援活動を加速していく。
この曲にはメンバーの「私たちに出来ること。子供たちを笑顔にすること」という思いが込められ、プロジェクトの公式ホームページ(http://www.akb48.co.jp/darekanotameni/)からの無料ダウンロードが可能だ。同ホームページには義援金窓口を設け、寄付金を日本赤十字社を通じて被災地に届ける。
「誰かのために」プロジェクトは震災から3日後の11年3月14日に発足。AKBプロジェクトからの5億円と、ファンからの募金を合わせた12億円以上の寄付金を送り、円谷プロダクションが行っている「ウルトラマン基金」のマイクロバス寄贈活動とコラボしたラッピングバス寄贈なども行ってきた。
これまでの支援活動で特に重視してきたのが、心の触れ合いだ。11年5月22日の岩手・大槌町から2月13日の宮城・岩沼、東松島両市まで計22回の被災地訪問を行い、トラックをステージにしたミニライブや握手会で直接、被災者と接することで元気、勇気を届けてきた。多忙な時間を割いて、被災地を訪れたメンバーにとっても、声援を芸能活動の力にしてきた。
震災から2年となる11日には、東京・秋葉原のAKB48劇場を始め、各姉妹グループの劇場でチャリティーライブを開催。一層の復興支援を呼び掛けていく。