2012年10月25日に、Amazon.co.jpがKindleストアをオープンしてから、3カ月が経った。同ストアオープン当初、蔵書について「5万冊を超える日本語書籍の中に、オリコン週間ランキング入りしている書籍・文庫・漫画が最も多く揃っています」とうたうなど、人気作品を中心としたラインナップが特徴で、外国語も含めると、140万冊以上の書籍を取り扱うことでも話題になった。2月4日現在、その取り扱い数は168万7617冊。人気がある作品は、何だろう? 【画像や図表を見る】1時間ごとに更新されるKindleストアでのベストセラーランキング。2月4日9時時点、有料版のトップ5は1位『古事記 増補新版』 (梅原 猛/学研M文庫)238円2位『誰が音楽を殺したか?』(清水量介、森川 潤、/ダイヤモンド社)100円3位『佐藤可士和の超整理術』 (佐藤可士和/日経ビジネス人文庫)286円4位『世界一わかりやすい! 基本がしっかり身につく英会話』(世界英語研究会/レゴリスイノベーション)100円5位『40歳からの仕事術』(山本 真司/新潮新書)300円となっている。通常新刊が多く上位を占めるランキングとは様子が異なり、数年前に出版されたものがずらり。やはり価格が魅力なのか、セールになった作品はランキング上位に入るようだ。無料版は4万5000点以上を揃えており、トップ5には『坊っちゃん』(夏目 漱石)、『人間失格』(太宰 治)、『吾輩は猫である』(夏目 漱石)、『こころ』(夏目 漱石)、『学問のすすめ』(福沢 諭吉)などの文学作品が並ぶ。しかし珍しいところでは、6位に『般若心経講義』(高神覚昇)、9位には『日本国憲法』がランクイン。それぞれ「電子書籍として時々振り返って静かに読むものとして購入しました」、「憲法改正論議があるたびに読んでみたい日本国憲法。側にあっていつでも読めるのは安心です」という声があるように、「この機会にそばに置いておきたい」という需要にマッチしたようだ。ネットにより、特に時事性がなくても、上位にランクインされるようになった書籍たち。Kindleストアをのぞいていると、思わぬ"掘り出し物"があるかもしれない。(R25編集部)Kindleストア 上位にくるのは?はコチラ※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております■「IT」に関する過去のイチオシ記事・アマゾンCD AKBは10位以下・名作が無料の青空文庫が来年は豊作・文化庁が『エロエロ草紙』を配信・話題の「小型タブレット」活用法