初場所限りで引退した元小結高見盛の振分親方（３６）。現役時代から抜群のタレント性を発揮していただけに、不人気に喘ぐ相撲界も親方のパフォーマンスに期待するところは大きい。
親方自身もテレビなどメディアへの出演に積極的で、今月４日には「笑っていいとも！」のテレフォンショッキングに生出演。憧れだったというＨＫＴ４８の指原莉乃（２０）と初対面を果たして顔を真っ赤にしていた。
「親方は熱心なアイドルオタク。"推しメン"の指原以外にも、ＡＫＢ４８やその関連グループ、つんくプロデュースの『ハロー！プロジェクト』、ももクロはもちろん、アキバの地下アイドルにまで精通している。現役時代は稽古や取組以外の時間をほとんどアイドル研究に充てていた」（相撲担当記者）
角界では芝田山親方（元横綱大乃国）がスイーツに関する知識を生かしてメディアに引っ張りダコになった前例がある。振分親方にも該博なアイドル知識を生かして相撲人気の復活に一役と期待しているようだ。
ただ、問題も。
「親方は現役時代から感性で相撲を取るタイプで、言語化するのが苦手でした。しかも、普段は超のつく無愛想。自分の世界にしか興味がないのです。『笑っていいとも！』も指原に会えるから出演したようなもの。相撲界では高見盛に名前を覚えられたら一人前というくらい唯我独尊なんです。親方衆の名前も覚えていないくらいですからね」（相撲担当記者＝前出）
単なるファンでは困ったものだが、さて、アイドルオタクを何人、国技館に呼び込めるか。
（日刊ゲンダイ2013年2月12日掲載）
