AKB48の中心メンバーとして活躍する篠田麻里子のもう1つの顔がモデル。芸能界に入る前、服飾系専門学校に通っていた篠田にとって、大好きなファッションに携われるモデルの仕事は、ずっと憧れだったという。今でこそ、モデルとしてもトップクラスの人気を誇る彼女だが、雑誌・MORE(モア)でモデルを始めた4年前は、まだアイドルとして無名の存在。モデルを始めた頃のことを、彼女はこう振り返る。「最初は、いろいろ驚いたし、悩みました。(中略)当時は22歳だから、モアの洋服が大人っぽく感じられて、私って似合ってる?っていう不安もあった。まずは、自分で自分を可愛いって思えないと、他人にも可愛いと思ってもらえないじゃないですか。心配で堂々とカメラの前に立てないし、全然動けないしで、もうボロボロ。終了後、スタッフに『大丈夫?』って優しく声をかけられて、『はい!』って普通に答えたけど、実はこっそり半泣きでした(笑)」「あるドラマに、ワンシーンだけ出演させてもらったことがあって、ほんのひと言だけ言って去るシーンだったんですけど、そのひと言すら緊張でかんでNG出しちゃったんです。休憩中、ロケバスにいたら、『あのシーンいらなくない?』『しかたないよ。あの子は出さなきゃならないから』ってスタッフの会話が聞こえてきて(笑)。さすがに帰って泣きましたねぇ」その経験を、「芸能界の表と裏を見たかも」と笑って話す篠田。そんな彼女がAKB総選挙で発した「潰すつもりできてください」という発言はかなり話題となったが、あの発言に関しては、「あそこまで強く言うつもりはなかった」と断りつつ、「演技が上手だったり、せっかく個性や才能を持っていても、選抜(メンバー)にもれて自暴自棄になってぷくぷく太ったりして、自分をダメにしちゃう子もいる。それはもったいないし、諦めるのは早いよって思うんです」「環境のせいにせず、やりたいことは自分で引き寄せようってことを伝えたかったの」と、その真意を述べている。 【『MORE』2013年1月号 「モアだけに語る、篠田麻里子のSTRONG WORDS」より】