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2012年10月28日日曜日

CD業界、歓喜の歌? 14年ぶり前年上回る勢い



■大物の新作続々 グッズ・限定盤など特典奏功 平成10年をピークに縮小を続けるCDなどの音楽ソフト市場が回復傾向をみせている。
日本レコード協会によると、今年1~9月のオーディオレコード生産数量は前年同期に比べ9%増加しており、14年ぶりに前年を上回る勢いだ。
インターネットによる音楽配信に押されてきたCD販売減に歯止めをかけようと、業界はグッズなどの特典を付けるといった対策を進めてきた。
さらに今年は人気アーティストの新作発表が相次ぎ、久しぶりに販売が上向いている。
同協会によると、CDやテープなどオーディオレコードの1~9月の生産実績は1億5569万枚となり、前年同期の水準を9%上回った。
金額ベースでも1590億円と5%増加。
9月単月では生産枚数で前年同月比35%増、金額では26%増とそれぞれ大幅増となった。
市場を牽引(けんいん)しているのは全体の99%を占めるCDだ。
同協会は「今年の上期は100万枚の販売を見込めるような人気アーティストが立て続けに新作を発売した影響が大きい」と分析する。
市場調査会社「オリコン」の調査でも、1月~10月21日現在の調査で音楽ソフト全体の売り上げ枚数で4・1%、売上金額でも4・4%、前年同期の水準を上回った。
オリコンの葛城博子編集長は「Mr.Childrenや桑田佳祐、コブクロ、AKB48、EXILEなど大物アーティストの新作が、ユーザーの購買意欲を喚起した」とみる。
また、AKB48の握手券に代表されるグッズなどの特典を付けた限定盤や、音質を向上した高音質CDなどの付加価値商品も購買層を拡大。
ネット配信にはない商品展開も奏功した。
10月以降もAKB48、いきものがかり、EXILEの新作の発売が予定されており、年間生産数が14年ぶりに前年を上回る可能性が高まっている。
業界では、音楽などを無許可でダウンロードした場合に刑事罰が科される改正著作権法が10月に施行されたことも追い風になるとみている。
ただ、同協会は「今年の市場拡大はヒット作に恵まれていたためで、継続的な回復は難しい」と慎重な見方を崩していない。
「特効薬的なものはない。
消費者が欲しくなるような付加価値商品の安定的な供給や、業界全体でのCD販促活動などを地道に取り組むしかない」と話している。