2012年10月26日金曜日
たけしも危惧したTBSの惨状
TBSがゴールデンタイムに大失態、まさかの放送事故を繰り返した。
"第1の現場"となったのは23日夜9時の歌番組「火曜曲!」。
番組中盤のCM明けに突然、白黒の静止画が1分以上流れた。
その後も画面が止まったり、AKB48の出演シーンが繰り返されたり。
「しばらくお待ちください」の画面で軌道修正を図ったが、番組は最後まで放送できなかった。
2つめはドラマでの大チョンボ。
今週日曜(21日)に放送されたSMAP香取慎吾(35)主演のドラマ「MONSTERS」(夜9時~)の収録テープを紛失、必要なシーンを撮り直している。
ありえない不始末が続くTBS。
関係者は「起こるべくして起きた」とこう続ける。
「今年4月に『開局以来の大人事異動』と業界で話題になった組織改革をやりましたが、人事に手をつけるのは初めてではありません。
編成局長が頻繁に交代し、畑違いの管理部門から後釜が来るなんてこともあった。
社歴はあっても経験のないリーダーが続出し、不安定な体制が常態化しています」
ビートたけし(65)も同局の新番組「日曜ゴールデンで何やってんだテレビ」で、「TBSは人がコロコロ代わる。
(知っているだけでも)局長が4、5人代わっちゃった」とネタにしていた。
それぐらいグチャグチャなのだ。
「現場はズタズタなのに上層部は『とにかく視聴率を上げろ』と繰り返すだけ。
こうなると最悪です。
企画なんて二の次三の次で、数字を持っているとされるタレントを起用したお手軽な番組を作るようになる。
これじゃあ、ヒットは生まれません」(制作スタッフ)
要するに他人任せ。
たけしの新番組も石橋貴明(51)との初共演というだけで決まったのだろう。
来月中旬発表の中間決算もどうなることやら。
営業利益予想は132億円から147億円に上方修正しているが、モルガン・スタンレーMUFG証券によると、在京キー5局のスポット収入は減少しているという。
頼みの不動産も、都区部のオフィス空室率は高止まりが続いている状況では厳しい。
負の連鎖から抜け出せる日はあるのか。