AKB48まとめんばー

Error loading feed.
SKE48 LIVE!! ON DEMAND

2012年9月16日日曜日

AKB48「あと5年はイケる」…つんく♂インタビュー



音楽プロデューサー・つんく♂(43)が、このほど単独インタビューに応じ、AKB48らアイドルブームの現状を語った。AKB48の"独走"について「僕が秋元さんやったら『あと5年はイケるな』と思う」と、前田敦子卒業後の将来を、総合プロデューサー・秋元康氏の立場から予測。自身が手がけ、デビュー15周年を迎えた「モーニング娘。」については、楽曲の質で勝負する考えを明かした。

1998年にデビューし、「国民的アイドルグループ」の先駆けとして一大ブームをつくった「モーニング娘。」。15年にわたりプロデュースを続け、シングル全50作がオリコン10位以内に入る人気をキープし続けてきたつんく♂が、AKB48の総合プロデューサー・秋元氏の立場から、"あっちゃん抜き"の将来像を予測した。

「僕が秋元さんやったら『あと5年はイケるな』と思う。250人ものアイドルがいて、上(の世代)が卒業していったら、当分、卒業生たちがお茶の間をにぎわす。その余波と余力で、最低でも5年は(独走状態が)続きますね」

モー娘は2000年代前半、AKB48は10年代前半でのアイドル独り勝ち。モー娘は、メンバーの卒業と加入を繰り返しながら進化するシステムを生んだ。一方で、AKB48も前田の卒業により、グループの"鮮度を保つ"方向へ向かっているように見える。

「(卒業システムは)1つの成功例でしょうね。ただ、これが正解かどうかは、分からない。また違う『革命』が起きるのかもしれない」

つんく♂にとって、秋元氏はライバルというよりもプロデューサーとしての先輩。秋元氏が構成を手がけたフジテレビ系「夕やけニャンニャン」(1985~87年)の大ファンだった。

「秋元さんのことは大好きですよ。これだけ長い間、この世界でやっていくのは難しい。選挙権を入れて、CDを『アイテム』にするという発想は、僕はたどりつけなかった。AKBは時代をつくった。素晴らしいです」

AKB48の個々のメンバーについては「あまり知らない」というが、デビュー時は注目の"推しメン"がいたという。

「初期の頃に『かわいらしいな』と思っていたのが、板野(友美)さん。色が白く、ハーフっぽい感じがいい。14歳くらいでハロー!プロジェクトに来たら、獲っていただろうなと思う」

AKB48は、女性グループの総売上枚数、通算首位獲得数などでモー娘の記録を次々と塗り替えた。CD不況といわれる日本の音楽界を支えるその存在には、感謝している。

「(AKB48が)いなかったら、日本からCDショップがなくなってしまう。市場をキープしてくれている、非常にありがたい存在です」

AKB48以外に注目しているグループが、ももいろクローバーZだ。初期のモー娘と似た空気を感じている。

「汗と涙の結晶。いい演出をしているな、と思う。ファンの女の子たちは『AKBにはなれんけど、ももクロやったらなれそうだ』と。親戚の子どもがキャッキャッ言っている感じ」

15周年を迎えたモー娘について「ここまで続くとは考えていなかった」と明かすが、今後は作曲家として「楽曲の質」で勝負する考えだ。

「"音楽好き"の中で結果を出しておけば、何かのときにグッと動かせると思う。僕が今後、芸能界にいられるかどうかの勝負。1曲、大ヒットが出れば…」

そんなモー娘の将来に、ちょっとした夢を描いている。

「25周年まで続けば、辻(希美)とか、メンバーの子どもがちょうどいい年齢になる。『2世モーニング娘。』ができると面白い」

昨年末、AKB48の本拠地・秋葉原にオープンさせたアイドル育成カフェ「バックステージpass」にも手応えを感じている。ボーカリストとしてのシャ乱Q、プロデューサーのモー娘に続く音楽界の頂点へ、挑み続けている。

◆つんく♂ 1968年10月29日、大阪府生まれ。43歳。近大卒。88年にバンド「シャ乱Q」を結成し、92年シングル「18ヶ月」でデビュー。94年発売の「シングルベッド」がロングセラー、「ズルい女」「いいわけ」などヒット。98年、モーニング娘。のシングル「モーニングコーヒー」で音楽プロデューサーとしてデビュー。ゲームソフト、お好み焼き店などを手がける総合エンターテインメントプロデューサー。身長170センチ、体重58キロ。血液型B。