人気アイドル集団、AKB48が、ディズニー映画「シュガー・ラッシュ」(リッチ・ムーア監督、来年3月公開)の全世界共通挿入歌&エンディング曲を歌うことが13日、分かった。楽曲は総合プロデューサーの秋元康氏(54)が同作のために書き下ろした「シュガー・ラッシュ」。日本人アーティストの書き下ろし曲が世界公開の映画に使用されるのは異例。AKBにとってはまさに全世界デビューだ。
日本のトップアイドルへ進化したAKBが、ついに世界へと羽ばたく。
映画「シュガー・ラッシュ」はゲームの世界でヒーローになりたいと願う悪役たちを描く、"ゲーム版「トイ・ストーリー」"といえる物語。
劇中では作品を盛り上げるため、数々の挿入歌を起用。今年度グラミー賞でエレクトロニカ・アルバム賞など3部門に輝いた米歌手、スクリレックス(24)や同じくグラミー賞歌手のリアーナ(24)ら、世界の一流アーティストが名を連ねる。この中の"目玉"として登場し、さらにエンディング曲まで歌うのが、AKBだ。
ウォルト ディズニー スタジオ ジャパンによると、「スーパーマリオブラザーズ」のクッパ、「ストリートファイターII」のザンギエフなど、日本のゲームのキャラクターが数々登場する同作では日本の文化を重要視。その"象徴"ともいえるAKBに映画を印象強く、さらにエネルギッシュに表現してほしいと考え、今年5月に秋元氏に熱烈オファーした。
快諾した秋元氏は、"お菓子だらけの世界"を舞台にした映画の世界観に合わせ、同作のためだけに「シュガー・ラッシュ」を書き下ろした。英語ではなく日本語のまま歌うのも、日本文化重視の表れのようだ。
ディズニー映画では昨年7月公開の「カーズ2」で、女性3人組テクノユニット、Perfumeの代表曲「ポリリズム」を、日本人アーティストとして初めて全世界共通の挿入歌に起用。日本での大ヒット(興行収入約30億円)につなげたが、書き下ろし楽曲を使用するのは初めてだ。
全米で今年11月に公開されるのに合わせ、10月30日発売の映画サントラ盤に同曲が収録。日本では来年3月に発売される。渡辺麻友(18)は「世界の一流アーティストの皆さまと一緒にディズニー映画に参加できて、とってもうれしい」と喜んでいる。